知らなきゃ損!PPFDから読み解く最適な白色LED選び

植物好きの皆さん、こんにちは!「LED」や「PPFD」という言葉を聞いたことはありますか?植物育成に興味がある人なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。実は、この「PPFD」は,人が明るさを感じる照度と同様に植物に対する明るさの単位になります。一般のLEDよりPPFDの値が高いものが植物育成用LEDと言われ、植物が健やかに育つ最適な光環境を整えるにはことができます。

「LEDは明るければ何でもいい」と思っていませんか?それは大きな誤解かもしれません。植物にとって大切なのは「明るさ」よりも「光の質」。特に白色LEDを選ぶ際は、明るさだけで判断すると、植物の生長が不安定になったり電気代が無駄にかかることがあります。

私自身、以前は「PPFD値が高ければ必ず良い」と思い込み、失敗した経験があります。しかし今では、光の仕組みを理解し、植物をより元気に育てられるようになりました。

この記事では、PPFDの基礎知識から、失敗しない白色LEDの選び方までをわかりやすく解説します。これを読めば、あなたも植物育成のレベルを一段上げることができるはずです。さあ、植物が喜ぶ光環境について一緒に学んでいきましょう!

1. PPFD値だけでは不十分!白色LED選びのポイント

植物育成用白色LEDライトを選ぶとき、多くの人がPPFD値に注目しがちですが、これだけで判断するのは危険です。PPFD(光合成光量子束密度)は確かに重要な指標ですが、それだけでは植物に最適な環境を作れるとは限りません。

まず、植物の種類によって必要とする光の質や量は異なります。例えば、葉物植物と果実をつける植物では求められる明るさや光の強さが違います。PPFD値が高い場合でも、植物に適した距離や角度で光を当てることが大切です。葉の状態を観察しながら距離や光量を調整しましょう。

さらに、光の「スペクトル分布」も重要です。白色LEDは色温度によって光の波長が異なり、赤色光(約660nm)や青色光(約450nm)がバランス良く含まれているかどうかで光合成の効率が変わります。

また、光の当たり方が均一であるかどうかもポイントです。照射範囲のムラが大きいと、生育にバラつきが出てしまいます。加えて、電力効率(PPE:光合成光子効率)も見逃せません。少ない電力でより多くの有効光を出せるライトを選ぶことで、ランニングコストを抑えることができます。

2. 植物別に見る適正PPFDと失敗しないLED選び

PPFDとは、植物が実際に光合成に使える光の量を示す指標です。植物ごとに最適なPPFD値が異なります。また、PPFDは照度と同様に照射距離により変化しますので、まずは育てる植物のタイプを把握し、取付位置で距離を調整しましょう。

●観葉植物 15~50μmol/m²/s

●リーフレタスやハーブ類 150~200μmol/m²/s

●多肉植物や塊根植物  500~1000μmol/m²/s

を目安に植物の様子を見ながら明るさを調整してください。

植物育成用白色LEDライトはいろいろなタイプがありますので、ライトそれぞれの照射特性光(拡散光、集光等)に合わせお選びください。

3. 「明るさ」より大切なのは「質」

市販の白色LEDの中には、見た目が明るくてもPPFDが低いものがあり、成長不良の原因となることもあります。植物の成長を考えるなら、赤と青の波長をバランスよく含んだ「植物育成用白色LEDライト」が有効です。

ライトを選ぶ際は、PPFDの数値が明記されているかを確認することが大切です。これを基準に選ぶことで、植物は健全に育ち、長期的にはコストパフォーマンスの良い投資となります。

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