植物育成LEDライト

植物育成ライト5W・9W・15W・20Wの違い|照度・PPFDで比較

植物育成ライトを選ぶとき、判断に迷いやすい項目の一つがW数です。LEDECOの口金E26対応植物育成LEDライトには、5W・9W・15W・20Wの製品があります。

W数が大きい製品ほど消費電力は増えますが、W数だけで明るさや植物に届く光の量を判断することはできません。照度、PPFD、照射距離、照射範囲、ライトのサイズや重量もあわせて確認する必要があります。

この記事では、LEDECOの商品ページに掲載されている仕様を優先し、5W・9W・15W・20Wの違いを整理します。

W数は明るさではなく消費電力を表す数値

W(ワット)は、ライトが使用する消費電力を表す単位です。ライトの明るさや植物に届く光の量を直接示す数値ではありません。

ライトが照らす場所の明るさを確認するときは、照度を表すlx(ルクス)が参考になります。lxは、人の目が感じる明るさを基準にした数値です。

植物育成ライトでは、PPFDも重要な確認項目です。PPFDは、植物の光合成に利用される波長域の光子が、一定の面積に1秒間でどの程度届くかを示します。単位にはμmol/m²/sが使用されます。

照度とPPFDは、ライトからの距離や照射角度によって変わります。数値を比較するときは、測定距離などの条件が同じかどうかも確認してください。

5W・9W・15W・20Wの仕様比較

4種類の主な仕様を製品ごとに整理します。5W・9W・15Wの数値は、左側が2700K、右側が3600Kです。20Wの光束は、左側が2700K、右側が4000Kです。

5W・LPL05WB

項目仕様
消費電力5W
形状電球タイプ
照度(20cm)1,717 / 2,017lux
PPFD(20cm)33.7 / 35.6μmol/m²/s
色温度2700K / 3600K
照射角度120°
サイズΦ65×95mm
重量60g
定格寿命25,000時間
演色評価指数Ra95
防水対応IPX4(防沫型)

9W・LPL09WB

項目仕様
消費電力9W
形状電球タイプ
照度(20cm)2,848 / 3,174lux
PPFD(20cm)55.9 / 56.4μmol/m²/s
光束640 / 680lm
色温度2700K / 3600K
照射角度120°
サイズΦ75×105mm
重量70g
定格寿命20,000時間
演色評価指数Ra95
防水対応IPX4(防沫型)

15W・LPL15WP

項目仕様
消費電力15W
形状パータイプ
照度(20cm)5,938 / 7,110lux
PPFD(20cm)109.42 / 120.01μmol/m²/s
光束1,040 / 1,140lm
色温度2700K / 3600K
照射角度120°
サイズΦ115×140mm
重量170g
定格寿命25,000時間
演色評価指数Ra95
防水対応IPX4(防沫型)

20W・LPL20WPC

項目仕様
消費電力20W
形状COB・集光レンズタイプ
照度(50cm)5,965~13,275lux
PPFD(50cm)111.95~221.04μmol/m²/s
光束1,521 / 1,827lm
色温度2700K / 4000K
照射角度36°または60°
サイズΦ95×H125mm
重量360g
定格寿命25,000時間
演色評価指数Ra95
防水対応屋内仕様

測定距離が異なるため単純比較はできない

仕様を見ると、W数が上がるにつれて照度とPPFDも高くなっています。ただし、5W・9W・15Wと20Wでは測定距離が異なるため、数値だけを使って単純に比較することはできません。

5W・9W・15Wは、ライトから20cm離れた位置で測定されています。一方、20Wは50cm離れた位置での測定です。20Wは、ほかの3製品より2.5倍離れた条件で測定されています。

一般的に、ライトと植物の距離が近くなると照度やPPFDは高くなり、距離が離れると低くなります。(※照度:距離の二乗に反比例)ただし、変化の程度は光源の構造やレンズ、照射角度によって異なります。

20Wを20cmの位置で使用した場合の照度・PPFDは、商品ページには記載されていません。そのため、推測値を使って5W・9W・15Wと比較することは避け、測定距離を含めた条件で確認することが大切です。

5Wは最も小型で軽量な電球タイプ

5Wは直径65mm、高さ95mm、重量60gで、4種類の中では最も小型で軽量です。光り方の特徴は乳半カバーによる拡散光で植物を優しく照らします。設置できるスペースが限られている場合や、照明器具への重量負担を抑えたい場合に検討しやすい製品です。5Wタイプは一般的に白熱球40W相当になります。

20cmの測定距離におけるPPFDは、2700Kが33.7μmol/m²/s、3600Kが35.6μmol/m²/sです。

使用する際は、植物に必要な光量、自然光の入り方、ライトから植物までの距離を確認して設置します。

9Wは電球タイプのまま光量が増える

9Wも5Wと同じ電球タイプです。サイズは直径75mm、高さ105mm、重量70gで、5Wよりわずかに大きくなります。光り方の特徴は5W同様、乳半カバーによる拡散光で植物を優しく照らします。9Wタイプは一般的に白熱球60W相当になります。

20cmの測定距離におけるPPFDは、2700Kが55.9μmol/m²/s、3600Kが56.4μmol/m²/sです。同じ20cmで測定された5Wより高い数値となっています。

電球タイプの形状を選びながら、5Wより高い照度とPPFDを確保したい場合の選択肢になります。

15WはパータイプでPPFDが高くなる

15Wは、直径115mm、高さ140mmのパータイプです。重量は170gあり、5Wや9Wより本体が大きくなります。15WはPARタイプで5・9Wに比べ指向性があります。この15Wは一般的に白熱球80~100W相当になります。

20cmの測定距離におけるPPFDは、2700Kが109.42μmol/m²/s、3600Kが120.01μmol/m²/sです。同じ測定距離の5W・9Wより高い数値です。

取り付ける際は、ライトの直径や高さが照明器具、シェード、周囲の家具などに干渉しないか確認してください。使用する器具がライトのサイズと重量に対応していることも確認が必要です。

20Wは36°と60°から照射角度を選べる

20Wは、植物育成用LED COBタイプに集光レンズを組み合わせた高照度タイプです。色温度は2700Kと4000K、照射角度は36°と60°が用意されています。

20Wの照度とPPFDを、色温度と照射角度別に整理すると次のようになります。

仕様測定値(50cm)
36°・2700K照度:11,385lux
PPFD:213.60μmol/m²/s
36°・4000K照度:13,275lux
PPFD:221.04μmol/m²/s
60°・2700K照度:5,965lux
PPFD:111.95μmol/m²/s
60°・4000K照度:7,885lux
PPFD:131.55μmol/m²/s

光束は、2700Kが1,521lm、4000Kが1,827lmです。商品ページでは、光束について36°と60°の個別値には分けられていません。

2700Kで比較すると、36°の照度とPPFDは60°の約1.9倍です。36°は光を狭い範囲に集め、60°は36°より広い範囲を照らします。

商品ページでは、高い照度を必要とする塊根植物や多肉植物には36°、一般的な観葉植物には60°が案内されています。植物に必要な光量は種類や育成段階、自然光、照射時間、ライトとの距離によって異なるため、植物の状態も確認しながら使用してください。

サイズと重量も選ぶときの確認項目

ライトの重量は、5Wが60g、9Wが70g、15Wが170g、20Wが360gです。5Wと20Wを比較すると6倍の差があります。

口金がE26であっても、すべての照明器具に無条件で取り付けられるとは限りません。特に15Wと20Wを使用する場合は、照明器具やスタンドの耐荷重、ライトの外径、周囲の空間、取り付け後の安定性を確認してください。

4製品とも演色評価指数はRa95

5W・9W・15W・20Wの演色評価指数は、いずれもRa95です。

演色評価指数は、ライトで照らしたものの色が、基準となる光源に対してどの程度自然に見えるかを示す指標です。4製品とも同じRa95なので、演色性についてはW数による違いはありません。

植物育成ライトを選ぶときの確認手順

植物育成ライトを選ぶ際は、W数だけで判断せず、次の順番で確認すると整理しやすくなります。

  1. ライトを設置できる場所と植物までの距離を確認する
  2. 植物に必要な光量と自然光の入り方を確認する
  3. 照らしたい範囲を確認する
  4. ライトのサイズと重量を確認する
  5. 照明器具やスタンドの口金、耐荷重、取り付けスペースを確認する

5W・9W・15Wは20cm、20Wは50cmで測定されているため、数値を比較するときは測定距離を見落とさないようにしてください。

また、照度やPPFDが高ければ、すべての植物に適しているとは限りません。植物の状態を確認しながら、設置距離や照射時間を調整することが大切です。


植物育成ライトの5W・9W・15W・20Wは、消費電力だけでなく、照度、PPFD、形状、照射角度、サイズ、重量が異なります。

5Wと9Wは電球タイプ、15Wはパータイプ、20WはCOBと集光レンズを組み合わせたタイプです。5W・9W・15Wの照射角度は120°で、20Wは36°と60°から選べます。

製品を選ぶときは、植物に必要な光量、ライトと植物の距離、照らしたい範囲、設置スペース、照明器具やスタンドの耐荷重を確認してください。特に20Wはほかの製品と測定距離が異なるため、公開されている照度・PPFDをそのまま単純比較しないことが重要です。

LEDECOでは、口金E26対応の植物育成LEDライトと、スタンドを組み合わせたセット商品も用意しています。製品単体やセット内容を比較したい場合は、以下のページをご覧ください。